カテゴリー「ゆきち先生のマンガ道まとめ 高校生編」の記事

8/22 ゆきち先生のマンガ道 第30回

(前回の続き)

退学届けへのサインを拒み続ける俺たちに教師は和解案を提示した。
それは

『ちゃんと謝ったら許す』

という明快な内容だった。
もちろん俺たちはその和解案に合意し、手のひらを返したように謝ったのである。

かくして卒業式の後半から参加を許された俺たちだったが、後半からでは感動できるはずもなく少しも泣けなかった。
周りは結構泣いてたのに、、、羨ましい。

何はともあれ無事に卒業できて良かった!

(ゆきち先生のマンガ道も今日で30回目。ようやく高校編が終わり次回から予備校編が始まります。しっかり勉強するんだぞゆきち先生18才!)

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8/17 ゆきち先生のマンガ道 第29回

(前回の続き)
卒業式当日に先生から退学届けへサインするよう迫られた俺たちはとんでもない行為にでる。

なんと、、、、、、無視した。

だってだって今日は卒業式。黙ったまま残り数時間を我慢したら卒業できちゃうもんね。

、、、、、
、、、教員室の中で時間だけが過ぎていった。

(ゆきち先生のマンガ道は今日で29回目。果たしてそんな方法で退学を免れる事が出来るのか!?それよりも先生方に素直に謝った方が良くないかゆきち先生18才!!)

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8/12 ゆきち先生のマンガ道 第28回

(前回の続き)

卒業式当日に退学になるような事って何だろう。
最初は理由が分からなかったけれど、一緒に呼び出されたメンツを見てピンときた。

「、、、、あれか」

半年前にクラスで卒業アルバム用の集合写真を撮った時、俺達3人は最初ズボンを下ろしパンツを出した状態で写真に映った。

しかしそんなハレンチ行為が許されるはずもなく、我々はズボンをしっかりと履き直して写真に映ったのだった。

そこまでなら別に問題ないのだが、偶然にも俺が卒業アルバム委員だった事で事件が起きた。

まさに悪ノリ、俺は最初に撮ったパンツ出し写真を最終版として印刷所へ提出したのである。

12(ゆきち先生のマンガ道は今日で第28回。下らない、下らな過ぎる!さあ心から謝って反省するんだゆきち先生18才!!今の俺は君に怒っているぞ!)

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8/9 ゆきち先生のマンガ道 第27回

(前回の続き)

いよいよ卒業式。
とうとうこの日が来ちゃったよ。

大好きな学校にもう通えないという事で俺は少し元気がなかった。

学校へ向かうバスに乗る時も
「これが最後のバスだ」

校門をくぐる時も
「これが最後の門だ」

といちいち名残惜しくシンミリしてしいた。
が、しかし!事態は教室に入った時に急変した。

卒業アルバムの責任者だった男性教師が烈火の如き形相で走り込んできたのだ。

「お前って男は自分が何をしたか分かってんのかー!!退学だ退学ーーー!!!」

尋常ではない様子で怒り狂う教師は、俺を含めた3人を別室へと連れて行った。
式はもう始まっているというのに。

ちなみに怒られるような心当たりは、、、、、、、あった。

(ゆきち先生のマンガ道は今日で第27回目。ゆきち先生18才、、、、まさか卒業式の日に退学!?)

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8/6 ゆきち先生のマンガ道 第26回

(前回の続き)

E作と共にホリプロお笑いオーディションへと乗り込んだ俺は軽く緊張しながら自分達の番が呼ばれるのを待った。

ちなみに人前で漫才をやる事で緊張したのではなく、なぜか試験官がめっちゃくちゃ恐かったので緊張していた。
はっきり言って笑ってはいけない雰囲気(笑)

空気に飲まれたまま小さな声でしょぼしょぼと漫才をした我々は当然のごとく落選。
そんな場でも堂々と演じて笑いをとっているコンビは合格していた。

知らない人を笑わせるって相当ハードル高いな。
結果は不合格だったけど、学んだ事は大きかった。

(ゆきち先生のマンガ道は今日で26回目。ようやく真面目な浪人生になってくれそうで安心です。もう変な事を始めないでねゆきち先生18才)

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8/2 ゆきち先生のマンガ道 第25回

(前回の続き)

卒業生を送る会で披露した漫才は大成功だった。
多少大げさになってる可能性は高いけど体育館が爆笑の渦に飲まれて揺れたもん。

人を笑わすってやっぱ最高だなぁ。

せっかくコンビを組んだのにこれで解散するのは勿体ない気がしてきた俺はいつものノリで意味不明な行動を起こす。

ホリプロのお笑いタレントオーディションに申し込んだのだ。

そして数日後、俺はE作と共に超内輪ウケ漫才をひっさげてホリプロへ乗り込んだ。

(ゆきち先生のマンガ道は今日で25回目。仮に受かったら大学受験、そしてマンガはどうするんだゆきち先生!?)

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7/25 ゆきち先生のマンガ道 第24回

(前回の続き)
浪人生になる事が決定した俺は

「勉強は予備校が始まる四月からでいいや」

と(甘く)考えた。

そう決めてしまえば後は残り少ない高校生活を楽しむだけ。

卒業する前に何かウケる事をやりたいなぁと企んだ俺はE作と漫才コンビを組んで「卒業生を送る会」で披露する事にした。

自分が送られる側の卒業生なのに出演申し込みしてるんだから凄いよ。OKした学校も凄いけど。

しかし全校生徒の前で演じるからにはスベルわけにはいかない。俺はネタを書き上げるとE作と共に八王子そごうの屋上へと駆け上がり練習を開始した。

(ゆきち先生のマンガ道は今日で第24回目。なんかまた変なこと始めちゃったみたい。止める人って意外といないもんですね)

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7/22 ゆきち先生のマンガ道 第23回

(前回の続き)
大学には彼女だけ合格した。
僕らは「高校生カップル」から「女子大生と浪人生カップル」になるのだ。

まさに、、、破局の予感。

まあ俺は俺でやる事を進めるしかない。
まずは予備校を探そう。

「寮がある予備校で自分を追い込むのが一番良さそうだな」

そういう偉い考えを持った俺は千葉にある寮制予備校に資料請求をする。

なんでも自分に合ったレベルのコースに入り、担任と一緒にみっちり勉強する事が出来るらしい。
きつそうだけど、そういう環境じゃないと俺は楽しちゃうからな。

しかし資料を請求しても家に届くのは数日後。暇だったので友達と一緒に家から一番近い大手予備校Yゼミに遊びに行ってみた。

「うちの予備校は大人数生なので入るクラスは自由に決められます。早慶コースだって選べますよ。ただし自分のレベルとかけ離れたコースは勧めません。あとは自分の意志ですね」

早慶コースかぁ、、、
、、、、すげぇカッコイイ!

そんな単純な魅力に惑わされるのがゆきち先生18才の特徴である。
寮制予備校の資料が届くのを待たず、Yゼミへの入学手続きを済ませてしまった。

コースはもちろん「早慶コース」

(ゆきち先生のマンガ道は今日で第23回目。本当に行き当たりばったりで見ていられません。)

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7/19 ゆきち先生のマンガ道 第22回

(前回の続き)
自分の合格発表は全く気にならなかったが彼女の合格発表は気になった。

俺は当然浪人するとして、彼女だけ合格したら微妙な関係になるなぁ。かと言って頑張ってたから合格して欲しいし、、、複雑な思いだ。

そして運命の合格発表日。
結果は、、、、、
、、、、全滅だった。そりゃそうか。

ほとんど勉強しないで受験して、肝心の試験すら途中放棄して帰ったくせに『不合格』と書かれた通知を見て大ショックを受けている自分に驚いた。
少しでも受かると思っていたのだろうか?我ながら恐くなる。

そして彼女の合格発表の日がやってきた。
俺は彼女本人以上にドキドキしていた。

(ゆきち先生のマンガ道は今日で第21回目、ゆきち先生18才、、、やっぱり落ちたか )

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7/16 ゆきち先生のマンガ道 第21回

(前回の続き)
試験を途中で放棄した俺は他の受験生より一足早く池袋駅へと向かっていた。
立教の前に受けた東京経済大・法政大も合格しているとは思えず、実質これで俺の現役受験は終わりと言える。

疲れたのでさっさと家に帰りたかったが、まさか試験を受けているはずの俺が午前中に帰宅するわけにもいかず途方にくれていた。
そんな時ふと走っているバスを見ると「中野行き」の文字が、、、

「中野には古本屋の”まんだらけ”があったなぁ」

気が付くと俺はバスに飛び乗っていた。

(ゆきち先生のマンガ道は今日で第21回。クズだ!これはクズの日記に違いない!!)

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7/11 ゆきち先生のマンガ道は今日で第20回

(前回の続き)
かくして診察が始まった。医師は一通り俺の腹部を触わると、

「こりゃガスだな。ガス」
と言い、診察カードの病名欄にただ一言『ガス』と書いた。

一瞬目を疑ったが医師の目は本気だ。
しかも試験場へ再入場するにはこの恥ずかし過ぎる診察カードを係員に提出する必要があるらしい。

まだ幼かった俺は羞恥心を快感に結び付けるすべを知らず、ただ普通に嫌だった。

「今から戻ってもどうせ問題解く時間ないし試験終わるまで時間潰してようかな」

俺は『ガス』と書かれた診察カードを握り締めたまま空を見上げていた。

(ゆきち先生のマンガ道は今日で第20回目。勝負を捨てるなゆきち先生18才!)

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7/8 ゆきち先生のマンガ道 第19回

(前回の続き)

腹痛を感じた俺は試験真っ最中にも関わらず医務室へと向かった。

カンニング防止のため横には試験官さんがピッタリと寄り添っている。さすがに厳しい。
しかし医務室は意外に遠く、歩いてる間は試験官さんとずっと雑談をしていた(それはいいのかよ)

「試験官っていうか俺たち立教の学生なんだよ。これはアルバイトさ。君も合格したら来年一緒にやろうよ。」

はい!と元気良く返事をしたけれど、70分しかない試験時間をこれだけ浪費しているのだから合格するわけないだろう。

そんな感じで人のいないキャンパスを試験官さんと歩いていると、受験の真っ最中とは思えないのんびりとした空気に包まれ、いつの間にか腹痛など飛んで行ってしまった。

しかし今さら治りましたとは言えるはずもなく、俺は医師に仮病を伝える事になる。

「お腹が痛くて、、、」

まずい、おおごとになってきた。
さっさと切り上げて早く試験会場に戻らなくては、、、

(ゆきち先生のマンガ道は今日で第19回目。次回は医師から受けた驚愕の診断結果とその治療法を書きます。はやく試験会場に戻るんだゆきち先生18才!)

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7/5 ゆきち先生のマンガ道 第18回

(前回の続き)

立教大学の受験は凄く印象に残っている。
初めてツタの絡まる校舎を見た時はそのオシャレさに心底感激した。

「ここにはキャッキャッしたキャンパスライフがある!!」
そう確信した俺は意気込んで試験に臨んだ(今さら意気込んでも遅いけど)

しかしあまりにも理想のキャンパスに巡り合ったため、試験が始まっても 妄想が止まらず顔がニヤけてしまう。あそこのベンチに座って〜待ち合わせして〜学食食べて〜うへへへ〜

そして妄想がエスカレートした俺は興奮し過ぎたのか試験中にも係わらず腹部に違和感を感じ、途中で医務室に行くというアクシデントに見舞われる。

解答欄はまだ空白だらけなのに、、、

(ゆきち先生のマンガ道は今日で18回目。次回は受験中の医務室レポートを書きます。一体どんな現場なんでしょう。病気の受験生って多いんでしょうか?医師の先生は何人くらいいるのかな?しかし、それにしてもですよ、、、医務室行ってる場合じゃないだろゆきち先生18才!!)

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7/2 ゆきち先生のマンガ道 題17回

(前回の続き)

ついに受験当日の朝。
俺は早起きで彼女と駅前に集合し、モスバーガーに入って軽く勉強した。

もはや感覚的には期末テストの朝だ。ただし受験は期末テストと違い、得点できなければ落ちる。追試もなければ補習もない。落ちたらそれで終わりだ。

しかし高い壁に挑む事なくフラフラと17歳まで生きてきた当時の俺にとって『挫折』という言葉は馴染みがなかった。だから受験に関しても

「意外に合格しちゃったりして。ヘヘヘ」

といった軽い(そしてムカつく)考えがあったのだ。
回答がマークシート式だった事も俺に自信を持たせ、100点も確率的にはありえるな。とか思っていた。
果たして合格して大学生になる事が出来るのだろうか、、、

(ゆきち先生のマンガ道は今日で第17回目。
「こんなヤツには落ちてほしい!」
自分の事ながら書いててそう思ってきた)

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6/28 ゆきち先生のマンガ道 第16回

(前回の続き)

受験願書の締切間際、俺は3つの大学に出願した。
それは東京経済大学、法政大学、立教大学の3大学である。

東京経済と法政は通い慣れた八王子に近いという理由で、立教は何となくイメージで選んだ。要するに全て適当という事。完全に舐めている。

立教に至っては、行った事も見た事もなかった。それでも大学生になってキャンパスライフを送る自分を想像するとドキドキワクワクするから不思議なものだ。

あ〜早く大学に通いたい!入学したらアレしてコレしてソレもしちゃってウヘヘへ。
そんな妄想に莫大な時間を費やし、勉強をほとんどしないまま受験の朝は来た。

(ゆきち先生のマンガ道は今日で第16回目。赤本すら解かずに受験本番を迎えたゆきち先生18才を誰か殴って下さい。)

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6/25 ゆきち先生のマンガ道 第15回

(前回の続き)

「偏差値40からの大学受験」というキャッチコピーの予備校CMがテレビから頻繁に流れていたあの頃、俺の元にとんでもないデータが届く。

それは友達と共に受けた全国模試の結果である。そこに刻印された驚愕の数値に誰もが声を失った。

『偏差値38』

自分の学力の低さよりも、こんな低い偏差値でるのかよ!という驚きが上回った。

母はこの数値を見て「あの予備校、偏差値40以上じゃないと入れてもらえないのかしら、、」
と、早くも浪人生活を見越した心配をしていた。

ま、まだ受験始まっていないのですが、、、

(ゆきち先生のマンガ道は今日で第15回目。願書の締切はもう目の前だってのに、、、目を覚ませゆきち先生17才!!)

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6/22 ゆきち先生のマンガ道 第14回

(前回の続き)

大学受験を決意した俺は他の受験生から一足遅れて勉強を始めた。

時はすでに11月。試験本番まで3ヵ月を切った状態でのスタートだ(一足どころの遅れじゃない)

しかし大学に入るといっても何を専攻するかが問題だ。そもそも俺は理系なのか文系なのか?この時期にそこから考えてるのも変だが、昨日まで専門学校へ進もうとしていたのだから仕方あるまい。

はっきり言えるのは受験の仕組みを良く分かってなかったという事だ。

そんな俺はこの時期から学校見学を開始する(遅ぇ〜!)
大学生にまじって学食を食べるのが楽しく、学校帰りに次々と見て回った。

拓殖大学、東京経済大学、法政大学、一橋大学、、、
ちなみにこれらの大学は俺の学力に見合った大学というのではなく、単に学校の帰りに寄れる大学だ。だから八王子エリアの大学しか行かなかった(なんて適当な、、)

科目が多いことも知らずに国立一橋大学にも平気で行ってるあたりから俺の無知と強心臓ぶりが伺える。

しかし、しかしだ。学校見学も良いけど頼むから勉強に時間を割いてくれ昔の俺!

(ゆきち先生のマンガ道は今日で14回目。受験まで後3ヶ月です。この男、、、絶対落ちる!
そもそもどこの大学を受けるんだ、、、)

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6/19 ゆきち先生のマンガ道 第13回

(前回の続き)

マンガ専門学校へ体験入学した俺は帰りの電車内で思った

「なんか、、、違う」

特に嫌な理由はないのだけれど、この「なんか」が異常に気になる。

こうなると晴れ渡る空の景色でさえもオナラ色に黄色く濁って見えてくるから不思議だ。
あ〜、どうしよう。

(まだマンガを描いた事ないくせに挫折してるところが今思うと凄い。こんなバカいるんですね)

その夜、思い詰めた俺は初めて父に想いを相談してみた。

マンガ家になりたい事、できれば彼女と同じ大学に行きたい事、さらにお金持ちで有名になりたい事、、、

そんな欲張りな俺の相談を聞いた父はあっさりと一つの答えをくれた。

「大学へ入ってダブルスクールでマンガの専門学校へ通ったらいいじゃん」

そして、、、、、俺の希望進路はあっさりと大学進学へ変わった。

よ−しバリバリ勉強するぞー!

(ゆきち先生のマンガ道は今日で13回目。突如また大学進学という言葉が復活しましたが、果たして真面目に勉強するんでしょうか?心配でなりません)

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6/16 ゆきち先生のマンガ道 第12回

(前回の続き)

マンガ家になると決めたは良いけど、そういえばマンガ家ってどうやればなれるんだろう。誰に聞けばいいかなぁ?

17才の俺は低い壁にぶつかっていた。
もしも今の俺がタイムトリップ出来れば

『ウダウダ言ってないで何でもいいからとりあえずマンガを描け!!』

と一喝できるのだが、当時の俺はペンさえ持たずに手っ取り早くマンガ家になる方法を探していた。

そして手にしたのは1冊の専門学校のパンフレット。あきらかに自分の好みと違う絵が表紙にバーンと描かれたその学校に俺は惹かれていった。

まあ正確に言うと

「お金を払えば誰でも入れるっぽいからここでいいや」

みたいに軽く結論を出した。

とりあえず体験入学してみようと手ぶらで乗り込むゆきち先生17才だった。正気か!?

(ゆきち先生のマンガ道は今日で12回目。未だにマンガは1ページも描いていないがマンガ家に近づいている雰囲気もある。どうなる!?)

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6/12 ゆきち先生のマンガ道 第11回

(前回の続き)

マンガ家を志した俺はこれまで以上にマンガをたくさん読むようにる。

読書量が増えると自分の嗜好も際立ってくるもので、一番好きなマンガ雑誌はジャンプやマガジンからCOMやガロに変わった。

まあ両誌共にとっくに休刊していたので古書店に通いバックナンバーを集める必要があったけれど、ページをめくると見た事もないマンガがたくさん載っていて夢中になった。

その頃お気に入りだったのはつげ忠夫や花輪和一などで、その他にも特に日野日出志の傑出したオリジナリティーや辰巳ヨシヒロの奥深い短篇に魅入られたものです。

毎日のように学制服で青林堂出版の作品を漁る俺を古書店の店主は相当気にかけてくれ、

「三島由紀夫さん(俺はこう呼ばれていた)たまには普通のマンガも読んだら?」

と心配そうに言うのだった。

ちなみに何故その店主が俺を三島由紀夫さんというニックネームで呼んでいたのかは今以て完全に謎だ。

そんな店主の忠告を受けながらも俺の部屋には林静一、楠勝平、永島慎二と言ったDOPEなマンガが増えていった。

「俺もいつかこんな感じの記憶に残る奥深いマンガを描きたい!」

目の前に具体的な将来のマンガ家像が広がってきた事で、絶対マンガ家になるんだという気持ちがドンドン強くなるのを感じるゆきち先生17才であった。

(ゆきち先生のマンガ道は今日で11回目。こんなにマニアックになった状態から一体どうやってH4コマへ流れるんでしょうか!?続きが待たれる)

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6/9 ゆきち先生のマンガ道 第10回

(前回の続き)

再び進むべき道を失った俺は偶然手にした一冊の本で劇的に運命を変えることになる。

具体的にどこでいつ読んだのかは忘れたが、本の内容は17才のゆきち先生にとって衝撃的だった。
その本とはマンガでも小説でもなく啓発書である。

内容は今思えば超ベタで、要するに「やりたい事は何でも出来る」って事が書いてあった

『やりたい事は絶対に何でも叶います。信じて行動に移せば俳優でも社長でもパイロットでもプロスポーツ選手でも何にでもなれます』

そんな熱く夢見がちな文章を読んで俺はこう思った

「そりゃあ良い事を知った」

純粋だったと言うかバカだったと言うか世間知らずだったと言うか当時の俺は全く疑うことなく納得した(バカで世間知らずだった可能性大)

それなら今一番やりたい事をやろう。

歌手もいいけど、それよりは俳優だな。でも弁護士の方が頭良さそうで格好いい。あっ、でもマンガ家って響きが良いなぁ。

よし!マンガ家にしよう!
そんな超適当な理由で俺はマンガ家を志した。絵は描いた事がなく美術の成績は5段階で『2』だったが、そういう事は頭から抜けている。

翌日教室で友人達に

「俺マンガ家になるわ」

と言うとこう聞かれた

「マンガなんて描いてたっけ?」

実に的を得た質問だ。

「ないけど」

と返事した俺はクラスの中で天然キャラという汚名を頂戴したが至って真面目だった。

「マンガ家になったらお金がガッポガッポ入ってモテモテで大変だ〜ウヒヒ!
ところでマンガ家ってどうやったらなれるのかなぁ?今度調べよっと。」

進路を決めると視界が晴れ渡り、ヤル気と欲望が満ちてくるのを感じた。

(連載10回目でついに動き始めたゆきち先生のマンガ道。し、しかし、、それにしても、、、大丈夫か昔のゆきち先生!?)

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6/6 ゆきち先生のマンガ道 第9回

(前回の続き)
学園祭ライブは見事優勝し、体育祭の打上げライブも成功。
これにて高校生活の行事は全て終了だ。

さ−て今日から何をしようか?
机の上には就職カタログと大学案内、そして専門学校のパンフレットが積み上げられている。
しかし何も見てもビビッとこない。
それもそうだ。やりたい事なんて何もないのだから。

学園祭ライブで優勝したらプロを目指すかもと言ったバンドも、彼女に関するリーダーとの下らないケンカで全て白紙に。

明日は3者面談だ。
進路を決める締切なのに俺はまだ決まってないよ。

みんなはどうやって決めたんだろう?いっそ誰か決めてくれないかな。
もしくはあと1週間考えさせて欲しい。

しかし時間は待ってくれず三者面談が始まった。

俺はE子と一緒の大学に行きたいというだけの理由でとりあえず受験をする事にした(なんて適当な、、、)
別々の進路だと寂しいからね。

そんな軽い気持ちで母と一緒に担任の待つ教室へ入る。しかし

「先生、俺大学行くよ」

そう切り出した俺に担任は学校模試の結果を見ながらこう言った

「今の成績で入れる大学はないに等しいです。ギリギリ入れても女子短大だけです」

、、、、、
落ち込む俺の横で母は

「この子は男の子なので女子短大には入れないのですが」

と真面目に突っ込んだ。
ちなみにこの話は柿内家の笑い話として未だに語られている。

そっか、行ける大学ないんだ、、、
まあ他に何か探せばいっか。

先の見えない暗やみに突入するにも関わらず、どこかで未来の自分に期待するゆきち先生17才だった。

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6/5 ゆきち先生のマンガ道 第8回

(前回の続き)

あと数分でライブが始まる。
朝から全クラスを回って宣伝した効果もあり会場の音楽室は満員だ。

クラスメイト、後輩、彼女、それだけでなく両親まで来てくれている。

「下手くそな演奏でも楽しんでやればお客さんにもきっと伝わる!」

そんなありきたりの臭い気合いもメンバー全員で唱えると本当にそんな気がしてくるから不思議だ。

「高校の学園祭ライブごときで何を熱くなってるんだよ」

そんな声も聞こえてきたが今日の俺には届かない。

「他にやる事ね−んだよ!!」

笑ってそう言い返せた。

しかし明日からの俺は何をしているのだろうか?
受験勉強?就職活動?

何もイメージできない。思い浮かぶのは学園祭ライブで優勝する姿だけ。
さあライブ開始だ!思いっきり演奏しよう。

(青春の匂いが強まるゆきち先生のマンガ道。回を重ねるごとに笑いの要素が弱まっている。一体何なんだコレは 笑)

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6/2 ゆきち先生のマンガ道 題7回

(前回の続き)

学園祭前日は学校近くに住む同級生宅に泊まり込んだ。
自宅から普通に通えるので泊まる意味は全くなかったが流行る気持ちを抑えられない。

「学園祭よ、早く始まれ!」

朝一で校門をくぐると早速バンドの衣裳に着替える。

俺の中ではKORNやLIMPを意識した上半身裸のハードコアスタイルだったのだが、勢い余ってズボンも脱いだことで今見るとレッチリ崩れみたいになっている。

それでも当時の俺は自信満々で校内を宣伝して回っていたのだから勇気があるというか恥知らずと言うか、、、

そうか。
数年後に下手な原稿片手に自信満々で出版社を回る度胸はこの時からあったんだな。

いよいよライブの時間だ。人は集まっているだろうか?

(マンガ道第7回目にしてついにマンガという言葉が出ました。第1関門突破!)

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5/29 ゆきち先生のマンガ道 第6回

(前回の続き)

ついに高校生活最後の学園祭が始まる。
俺は120%の力で楽しむつもりだったが、どうやら周囲は違ったようだ。

放課後の準備なんて受験生にとってはいい迷惑。フリーター志望のヤツにとってはバイトの時間に遅れる面倒な雑用でしかない。

そう考えると高校の学園祭というのは1年生と2年生のものであり、3年生のものではないのかもしれないな。

なんだか学園祭に冷めている周囲がすごく大人に見える。
将来の準備を後回しにしてこんなに燃えてる俺はガキなのだろうか。

そんな思いを抱えつつ、俺は毎日学校に残りひたすらバンドの練習をしていた。

「とにかく格好良い姿を皆に見てほしい!」

頭の中は100%それだけだった。
、、、まあ1%くらいは

「学園祭は行かなくてもOKでしょ−とか言って結構みんなズル休みしそうなんだよなぁ、、、お客が少ないと嫌だよ」

というダサい心配もしていた。

柿内ゆきち17才、学園祭の前日に美容院を予約する程に気合いを入れていた(ハズカシー)

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5/25 ゆきち先生のマンガ道 第5回

(前回の続き)

学園祭ライブに向けて熱の入る俺をさらに沸騰させるような情報が入ってきた。

何でも出演する5組のバンドのうち人気のあった1組は、体育祭の打ち上げで演奏する機会を与えられるという。

優勝すれば将来について考えるのを先延ばし出来る、、、なんだか寿命が延びたかのような心地がした。何といっても最高に目立つしね。

「俺達が絶対優勝するぞー!」

バンドの結束は強まり練習にも力が入った。
しかし、

「卒業後も一緒にバンドをやってプロの道へ進もう」

そう誘いかけるリーダーへの返事は保留にしたままだった。で、でも、、万が一優勝できたら、、考えてみようかな、、、

俺はこんなに結束したバンドが学園祭ライブ後に解散するのは勿体ないと思い始めていた。。。

(えー!ゆきち先生はバンド方面に進んじゃうの!?と思わせる文章だが現在の俺はバンドなんてやっていない。つまりそういう事。果たして結論の出ているエピソードをどうやって盛り上げるか^^ヾ)

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5/24 ゆきち先生のマンガ道 第4回

(前回の続き)

夏が終わるとクラスメイトの顔つきは確実に変わっていた。

受験を選択し真面目な顔をしている者、フリーターを選択してフロムAをめくる者、そして何故かグレている者(遅いよ!もう高校生活終わるって)まで様々だ。

俺は相変わらずのんびりしていたが、付き合っていた彼女のE子は結構真剣に受験勉強を開始していた。

「まずいな、これって典型的な別れるパターンじゃん」

そんな不安を感じつつも何をしていいか分からない。
俺はただ無心で翌月の学園祭ライブに向けた準備をしていた。

「学生生活で自分の存在価値を示せる時はもうココしかない」

当日が楽しみな反面、ライブが終わった後の静寂を考えると恐かった。

今日で連載4回目、話のメインはバンドになりそうだ。「バンド道」に改題か?

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5/23 ゆきち先生のマンガ道 第3回

(前回の続き)
受験勉強に励む同世代にとってはあっという間の夏も、俺にとっては長い長いバケーションだった。

フリーター志望のクラスメイトがバイトを掛け持ちして働くのを眩しく感じながら、俺はバイトもせずに毎日のように渋谷へ通っていた。

当然お金はないので買い物なんて出来ず、目的もなく街中をダラダラと過ごすだけ。
今でも栄作と会うとその話になるが、本当に何をしに行っていたのか分からない。一体何が面白かったんだか。

それでも予定の合う友人を誘ってはハチ公に向かっていた。

だから大人になった今、渋谷で目的もなく集まっているKIDSを見ると少し、少し、ほ〜んの少しだけ想いが分かる気がする。

何かしたい、自分にしか出来ない何かがきっとある。だけどそれが何か分からない、気持ちだけが焦ってイライラする、、、

悶々と過ごした夏が終わり、新学期が始まる。
俺は電車の進行方向をハチ公の待つ渋谷方面からクラスメイトの待つ高尾方面に変えた。

(明日も更新します。何かカッコイイ系の小説みたいになってきて恐いよ。たまには笑いも入れてクールダウンしよう)

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5/22 ゆきち先生のマンガ道 第2回

(前回の続き)
季節は夏になったが俺は予備校に通うでもなくフラフラと遊んでいた。

クラスメイトは、、、いや、日本中の17才達は皆どうしているのだろうか?
「俺だけが進路を決めずにいるのでは」という妄想さえ生まれてくる。

こうなってくると受験勉強をしたりアルバイトに精を出す同世代の全員が大人に見えるから不思議だ。つい先日までそんな風に思った事は1度もなかったのに。

それでも俺は将来の事を考える時間を作らず、暇があると秋に行われる学園祭ライブの事ばかり考えていた。
今思うとそれは受験や就職という事を考えるのが嫌で逃げていただけなのだろう。

ただし俺は分かっていた。学園祭ライブが終わったら逃げる理由がなくなる事を。
いよいよ真面目に将来の進路を決めなければならない。

柿内ゆきち17才の夏。いまだにマンガのマの字も出てこない『ゆきち先生のマンガ道』はいったいどうなる!?
しかも何かすっごい真面目な内容になってきてるし!

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5/20 ゆきち先生のマンガ道 第1回

気が付くと俺は高校3年生になっていた。そろそろ進路を決める時期なのだが特にこれといった希望がない。

通っていた高尾山のHK高校は進学校ではなかったので友人たちの進路も様々。短大と専門学校へ進んだ生徒が一番多かったと思う。

残りは4年制大学か就職、もしくはフリーター。つまり何となく流れに任せて受験勉強という雰囲気はなく、各自が進むべき道を決める必要があったのだ。

いつも一緒にいた仲良しグループの希望進路もそれぞれバラバラ。俺は自分だけが宙に浮いたような地に足が着かない感覚で毎日を過ごし、夜になると

「まだ働くのも嫌だけど受験勉強は避けたい。かと言って行きたい専門学校なんてないんだよな。
何か楽しくてモテそうな進路はないだろうか、、、まあ最後にはきっと何とかなるだろう。だって、、、俺だし(根拠のない青春期特有のバカな自信)」

そんな事を考えながら寝ていた。

柿内ゆきち17才、この時点では「マンガ」の「マ」の字も出てこない単なるミルクティー好きの痩せた高校生。

(次回は30日に更新します)

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